不動産の売買を行う際は、不動産会社に仲介を依頼するのが一般的です。
しかし、仲介手数料が必要となることから、
仲介を依頼せずに自分で売買を行ってみたい、という方もいらっしゃると思います。
ご自身で売買を行うとなると、
不動産会社が行う仕事の多くを自分でやらなければなりません。
そして、不動産会社が行う仕事がどのようなものかを確認しておかなければなりません。
仲介業務は大きく6つありますが、今回はそのうち3つをご紹介します。
【物件の査定】
物件を売却する際、いくらで売却するかを明示しなければならないため、
売出価格を設定します。
売出価格は売り手が自由に設定することができますが、
その価格が周辺の相場から大きく乖離してしまっている場合には、
なかなか買い手が見つかりません。
そこで、不動産会社は物件の査定を行い、
適切な売出価格を設定するように助言を行います。
不動産会社に依頼せずに自分で売買する場合は、
「いくらで売れるか」をご自身で調べることになりますが、
これはかなり難しいと思います。
【権利関係の調査】
物件を売却する際に支障が生じる可能性がある権利関係、
例えば抵当権や再建築不可の条件がついているかどうかなどの調査を行います。
再建築不可の不動産などは、売却する際に不利になるため、
対策を練らなければなりません。
そのため、売却を進めるときには、
まず売却対象の不動産の法令上の制限がどのようになっているかを調査します。
【広告】
不動産の査定が終了し、権利関係が明確になったあとは、
売出価格を設定して広告を行います。顧客を抱えている不動産会社の場合、
広告を出す前に声を掛けることもあります。
そこで売却先が決まらなかった場合、自社サイト、不動産ポータルサイト、
折り込みチラシ、ポスティングなどの方法で買い手の募集を行います。
近年は不動産をネットで検索する人が増えてきています。
そのため、自社サイトや不動産ポータルサイトに物件を掲載するのが一般的です。
しかしこの方法は、サイトを実際に見てくれないと意味がありません。
そこで、折り込みチラシやポスティングといった、
不動産を探している人の目に触れる可能性の高い広告方法を組み合わせながら
募集広告を行います。
不動産会社の仲介業務、6つのうち3つをご紹介しました。残り3つは次回ご紹介いたします。