前回は「古家付き」のまま売却するメリットを
お話いたしましたがその反面
デメリットもありますので、
両面を知ることが肝心です。
◆「古家付き」のまま売却するデメリット
・「契約不適合責任」を問われる可能性がある
「契約不適合責任」とは、
売却した物件が契約の内容に
適合しないことがわかったとき、
売主が買主に対して負う責任です。
古家の場合、管理状態によっては
雨漏りやシロアリ被害などが見つかることが
珍しくありません。相続などで手に入れた家も、
空き家になってからの期間が長いほど、
建物の劣化は進んでいます。
売却活動中も維持管理・
メンテナンスに気を配り、
常に現状を正しく把握しておかないと、
売却後にトラブルになる
可能性が高いということを覚えておきましょう。
・売却金額が安くなる
古家付きの物件は、「立地の良さ」や「
古民家としての魅力」といった
訴求ポイントがないと、
買い手が付きにくい傾向があります。
買主が更地にしようと考えている場合、
解体費用の負担を考慮するため、
金額交渉の面では不利になる可能性もあります。
なお、古家付きの物件を
不動産会社に買い取って貰う場合は、
不動産会社によって売り方の戦略が異なります。
複数の不動産会社に査定を依頼すると、
良い条件を提示してくれるところが
見つかるかもしれません。